朗読まつり、大盛況でした!

朗読まつり2019冬「時代の女たち」21日に無事終了しました。ドリンクを飲みながらの鑑賞スタイルがとてもお客様に好評でした。昼会の朗読クラブ受講生のみなさん,お一人お一人がいきいきと輝いていらっしゃいました。実は本番全日の20日金曜日、朗読クラブに見学希望の方がお二人いらっしゃったのですが,帰り際「レベルの高さにびっくりしました!」とおっしゃってくださいました。みなさん、それぞれの持ち味を存分に発揮しつつ、物語の世界をしっかりと生きていらっしゃいました。

夜会のゲストのみなさんもとても素敵でした。佳南さんは声と角度を細かく変えながら聞き手をぐっと惹きつけていく朗読でしたし,平林さんは人物の演じ分けとか地の文とか明確にご自分で解釈があって、聞き手をぐっと巻き込んでいく朗読でした。ギュウ氏は戦争中が舞台の作品でしたが、当時の状況が目の前に甦り、鬼気迫るものがありました。そして沼沢郁子先生!!もう、圧巻です。衣装も装置も小道具もない中、たった一人で読まれているのに,目の前に何人も人物が登場し、情景が見え、心情が伝わり……すごいものを観させていただきました。

「プロじゃない人の発表会だから…」「演劇じゃなくて朗読でしょ…」等々、いろいろ言う方や、いろいろな考えをお持ちの方がいると思いますが,演劇の世界は手法やキャリアと本質的に関係ない気がしています。そこが面白いところであり、こわいところでもあります。決してナメてかかってはいけないし、自分の表現を「これでよいのかな?」といつでも疑っていなければならない。佳南さんや平林さんは、ある意味芝居より難しく、悩んだとおっしゃっていました。昼会も夜会も,出演者のみなさんが朗読という表現と真摯に向き合う姿が見られた,充実した時間でした。それにしても、朗読という形態,場所を選ばないしほぼ役者の身一つでこんなに奥深い世界が表現できる。これからの演劇の一つのスタイルとして、大いに可能性あり!です。