新年あけましておめでとうございます。

年末の大忘年会を経て、子どもたちの体調も天候もよく、さてのんびり帰省かな、と話していた12月30日午前9時ころ。事件は起こったのでした。茶碗洗いをしていたギュウ氏と、納戸で衣類を片づけていた私の耳に、次男の尋常じゃない鳴き声が。駆けつけると、口から大量の出血。一番近くにいた長男曰く、歯ブラシを加えてふざけていたので、「だめだよ」と注意をしたら、歯ブラシを加えたままソファーに飛び乗ろうとしてそのままソファーに激突したそう。出血はすぐ止まり、水も飲んだので、歯茎からの一過性の出血ですんだのかな、と思いきや、いつまでたってもグズグズ泣き止まない。「みかん食べる?」と聞くと「うん。」と答えたので、食べさせてみると、一口たべてギャン泣き。そのときやっと口の中を見ることができました。右のほっぺた奥のほうに、かなりの怪我がある模様。市立病院救急に駆けこむも、口腔外科や耳鼻科の先生がいなくて、石名坂の救急センターへ。しかし救急センターは混んでいて、いつ診察になるか分からないとのこと。その間も息子は泣き続け、救急車を呼ぼうかと思ったところ、夫が市立病院で案内してくれた、徳洲会病院へ連絡。幸い丁寧に聞いてくださり、すぐ来てくださいとのこと。

泉まで車を走らせる中、生きた心地がしませんでした。徳洲会病院に着くと、口腔外科に通され、先生は一目診てすぐ、「うん、縫いましょう。」と。全身麻酔で入院手術という方法もあるけれど、それだと時間がかかってしまうとのこと。その場で局部麻酔で四針縫いました。おむつ一枚で全身を固定され、「こわいよー」と泣き叫びながら手術をうけた下の子、2歳ちゃんです。もう、かわいそうなのと申し訳ないので診ていた私も泣いてしまいました。その日は水すらほとんど受け付けず、夜も何度も起きて泣き、痛み止めを必死で口をこじ開けて飲ませながら過ごしました。

術後4日経ち、やっと普通にご飯が食べられるようになった息子。すっかり陽気でひょうきんな賢ちゃんに戻りました。凄く楽しみにしてくださっていた山形のおじいちゃんのところには、帰省をあきらめました。

変な言い方ですが,人って本当にいつ死ぬか分からない、ということ(息子も少し場所がずれていたら神経をやられていた可能性があるそうです)、事故は誰にでも起こりうることを、痛感した年末でした。私も夫も、日頃から「歯ブラシは座ってしなさい!」と何度も怒鳴ってました。でも、心のどこかで、事故が起きるかもと本気で思ってなかったのかもしれません。現にそのときは二人とも上の子が側にいるからと目を離していました。上の子は、「光ちゃんが歯ブラシを取り上げなかったからかな…」と気に病んでいて、上の子にもかわいそうなことをしてしまいました。

歯ブラシの事故は、実は一歳、二歳児にはとても多いそうです。神経質になりすぎるのもよくないとは思いますが、安全にかかわる事には、皆さん本当に気を付けてください。子どもやお年寄りは自分で判断できないですから。大好きな息子が、いつも通り「お母さん」と笑ってくれる。そのありがたさをこんなに感じたお正月はありません。神様と、年末年始も返上で働いていらっしゃるお医者様がいてくださったことに、心から感謝です。