♯5「あだこ 山本周五郎」出演者、原西忠佑さんを紹介します!

仙台を拠点に活躍する俳優さんですが、仙台のみならず、東京などの劇団の舞台にご出演なさったご経験も豊富な方です。人気若手イケメン俳優、ってずっと思ってましたが、いつのまにか仙台演劇界を支える中堅イケメン俳優になっていました。時が経つのは早いですね。
とにかく舞台上での存在感がすごい。目が離せません。すごく芝居がうまい!っていうよりも(失礼か?)、原西さんにしか絶対出せない個性というか、人を惹きつけてやまない不思議な魅力のある役者さんです。そんな原西さんですが、数年前から訳あって公私ともに大変親しくさせて頂いております。原西さんの魅力を、私目線でご紹介します。

・とにかく目力がすごい。舞台上の彼と目を合わせたら最後、もう逃げられません。「アナタ、バックベアードですか???」って感じです。目で物語る役者さんです。
 ※バックベアード(出典:水木しげる 「世界の妖怪大百科」)
・セリフ覚えが大変早いようです。昨年「土神ときつね ふたりのケンジ」にご出演頂いたとき、「うーん、この分量なら〇〇時間(正確に覚えてませんが2時間とかだった気がする)くらいかな…」とぼやいて、共演者の渡部ギュウ氏(この方は大変セリフ覚えがスロー)を仰天させてました。「アナタ、北島マヤですか???」って感じです。
 ※北島マヤ:漫画「ガラスの仮面 美内すずえ」の主人公。一回観た舞台は、主人公のセリフから細かい仕草まで、全部丸暗記しちゃうという特技?をもつ。
・あまり本を読みません(本人談)。舞台をやるとき、資料として「こういう本もあるよ」とオススメすると、「いやー、おれ、あんまり本読まないんで」って返ってきます。私は大昔に役者をやってたとき、とにかく知識で分からないことを埋めないと演じられないって思っていたので、原西さんにそう言われると、「何ですと??」って小さくムッとするのですが、彼から出てくる芝居は大抵演出の期待をはるかに超えてすばらしい。多分、台本や作品を理解するときの入り方が違うのですね。直感的なもので台本を読んで、そこを自分でつきつめていく。私にはない才能です。
・かっこいい方ですが、写真うつりも抜群です。「仙臺まちなかシアター」の写真は、カメラマンの小田島万里さんにすべて撮って頂いていて、役者のプロフィール写真もお願いしたのですが、それが上記の写真。そちらを見た時の渡部ギュウ氏の感想。「原西、かっこいいな…おれの時代も終わったな…。」なんだ?俺の時代って。とにかく華やかな原西さん。
・大変すらっとした体系をしておられますが、とてもよく食べます。某ホテルで行われたとある会合のとき、バイキング形式の夕食で、彼が牛タン等の肉類や寿司をさんざんかっ食らった後、ガンガンデザートを食べているのを私は見た!!
・アスパラガスが大変お好きで、子どもの頃、出されたのを全部食べちゃったそうです(髙橋氏、7歳談)。

そんな原西さんですが、「仙臺まちなかシアター」では「あだこ」「赤西蠣太」の2作品にご出演です。仙台が誇る名優の演技を、どうぞお楽しみに!!

原西忠佑:高校時代から舞台活動を始め、数多くの作品に出演。演劇企画集団きらく企画(~2009)に所属し,脚本や演出を手掛けオリジナル作品を上演した。フリーランスに転向後も出演依頼が後を絶たず,独特の存在感と深い声を活かし,演劇、パフォーマンス、映画、ラジオ、子供のための読み聞かせなどさまざまな場で活躍。信条は「演劇に忠実であること」。主な出演作品:『闇光る』『ミチユキキサラギ』(仙台劇のまち戯曲賞)『腐敗』(仙台シアターラボ)『完全版・人間失格』『アクアリウム』(DULL-COLORED POP)『12人の怒れる男』(SENDAI座☆プロジェクト)『テヘランでロリータを読む』(時間堂)「土神ときつね ふたりのケンジ」(YONEZAWA GYU OFFICE)「東京裁判」(言言)