コロナウイルスとまちなかシアター

ニュースをいろいろ見てたら、台湾はマスクやアルコールの在庫があるそうです。買い占めや転売、便乗値上げ(お値段600円、送料6万円とかね)は法律的に禁止されており、禁固や罰金刑があるのだそう。前触れなく一斉休校のようなファシズム的な措置に踏み切る前に、なんとかできないんだろうか。もし、マスクや消毒が十分にあれば、「入る時と出るとき消毒しましょう」「マスク配布しますよ。」等の措置をして、開催できるイベントもたくさんあるような気がします。もちろん、最終的にはお客様の判断だけど、飲食店や音楽・演劇のイベンターにとって、お客様に「来て」と言えなことは死活問題です。

夫と話していて、「震災の時とにているね」と。仕事はどんどんなくなり、4月5月に予定していたお仕事もあやしくなりつつあります。震災の時も先が見えず、「これからどうなるんだろう」という不安に毎日襲われました。違うことは、「これから○○しよう!」と前を向けない(向きづらい)こと。イタリア・ミラノの高校の先生が,コロナウイルスの弊害について学校のHPに書かれたメッセージが話題になっている、と朝日新聞の記事で読みました。「社会生活や人間関係を”汚染するもの”こそが新型コロナウイルスがもたらす最大の脅威だ。」

もし△△のイベントを開催して、万が一感染者が出たら…。芝居者にとってお客様は神様である。”うちはそれでもやるぜ”と実施して、万が一お客様にご迷惑をかけてしまったら…。その不安が何より大きい。だったら少しでも対策をしたいけれど、マスクも消毒液も買えない。そもそも、何が対策で,どのぐらいのデータが信憑性があるのか。何にも分からない。震災の時との大きな違いは、「猜疑心」。場を疑い、集団を疑い、信じうるものをつくりだすことができない。くるしい時間である。

5月から、「仙台まちなかシアター」という企画でたくさんの飲食店さんとお仕事をすることになっていて,連日お店に連絡したリ、回ったりしています。お店の方ももちろん不安はあるのだろうが、どなたも「やめましょうか」とおっしゃらないことが救いです。今のところ客足もそんなに変わらない、と伺い、また少しほっとしました。お店での上演だと、客席数をたくさんとれない面はあるが、逆に少人数イベント、今のところは「絶対実施する!」という意気込みでいます。役者も演目も会場もほぼ確定した。えー、こんな時期にイベント告知~???と批判を受けることもあると思いますが、私は自分の大事な人達と、芝居の力を信じたいのです。来週あたりから、正式な告知をはじめます!