大坂公演と佳南さん

実は大阪に行ったことがありません。ギュウ氏は何度も舞台の仕事で訪れているようですが、私も、そしてもちろん子ども達も初の大阪です。子連れツアーツアーもあとわずか、何とか乗り切りたいです。

大阪公演の会場となるウイングフィールドさんは、鶴岡とは一転して、濃密な空間になると思われます。直前になっていろいろと欲が出てきて演出を少し変えようかなと思っていました。今回の公演の見どころはたくさんありますが、何といっても出演者の魅力です。今日はこの人を紹介してみようかな、ということで

「佳南ちゃん。」樺の木の役と並行して、本編のストーリーテラー的な役を演じて下さった方です。一番未知数が高く、どきどきだった方です。なぜ今回お願いしたかというと、以前杜の都の演劇祭「杜劇祭」にご出演されていたとき、何だか可愛らしかった、という記憶があったことと、そのとき一緒に出演されていた松崎太郎様(今回は照明を担当して下さっています)から、「すごくいい役者さん!」との強烈な後押しがあったからです。

佳南ちゃんはですね、普段はとてもフレンドリーで、何というか素朴な方です。大変個性的な靴下を履いておられます。真面目で勉強熱心です。私が脚本を書くときに参考にした本とか童話とかは、すぐに目を通してくださり、演技や構成など、思ったこと感じたことをどんどん提案してくださる方です。

と、ここまではよくある感じですね。しかし、私を始め関係者一同が度肝を抜かれたのは、舞台上での美しさです。共演者はじめ、観に来てくださったお客様は(とくに男子の方)はメロメロです。…いや、もともと美人さんなのですよ。でも、そういうことではなく、出てきた瞬間、目が釘付けです。セリフ・表情一つ一つが、キラキラです。ラストに「小岩井農場(宮沢賢治の長編詩)」をひとりで読んでいただく場面があるのですが、その最後のほうといったら……もうもう、あまりの美しさに言葉がありません。某少女漫画「ガ〇スの仮面」の月〇先生のセリフをお借りすると「お、おそろしい子!!」今回佳南さんと一緒に舞台をやらせて頂いて、本当に”華がある”ってこういうことなんだな、というのを実感した次第です。これからどんどん売れっ子になるだろうな~佳南ちゃん。またウチに出てほしいな~。見逃した方は、大阪にピーチで観に来てほしい(笑)。